【映像翻訳のこころ】2-1. 英日字幕翻訳の心構え
- 英日翻訳
2-1. 字幕翻訳の心構え
“翻訳者は黒子”
- 翻訳者の個性を表現するのではなく、筆者(原文作成者)の意図・個性をそのまま表現すべし
- 翻訳した人にのみ意味がわかり、読み手に伝わらない文はアウト
“訳語に迷ったら”
- 訳語の正解がわからない場合まず調べる
- 公式HPや『朝日新聞の用語の手引き』、店頭で売っている実際の商品を参照。
- 調べてもわからなかったら正解はないため、一番親しみを持てる訳語を用いる。
- 時代とともに訳語も変わってくる。
- スラング、タブーな語彙、普及している語彙(ネット)なども、時代とともに変化する。
“時間はどうしよう”
- リアルタイムショーなど、現地では“こんばんは!”と呼びかけている台詞を日本で上映する際、必ずしも夜の上映になるとは限らない。そんな時は“やあ皆さん”など、自制を不明瞭にする場合がある。
- 逆に、Netflixなどネット配信ようの映像の場合、視聴者本人が時間のズレを認識しているため、そのまま翻訳する場合もある。
“探偵になろう”
- 背景の調査は不可欠。
- 登場人物の生い立ち、背景、職業など、訳出に影響を及ぼす事項は全て調べること。
- 翻訳者が情報を収集し、整理し、必要な情報を過不足なく訳出する。
“怠け者までをも魅了しよう”
- 視聴者がストレスを感じることなく理解出来る作品を作る意識で訳すことが重要。
- 読みやすい字幕を心がける。
- 読みにくい漢字は使わない。
- ルビを使う。
- 長さ、配置に注意する(長すぎる字幕は目の動きを要し、疲れる)。
- 全角と半角を交えない